サウンドバーと言うスピーカーを知っていますか?
スピーカーと言っても、左右別れていたり箱状のスピーカーではないんです。
サウンドバーは、平べったい棒状のスピーカーです。
現在のデレビなど様々な機器の音質は、以前に比べて改善されてきたものの、音の立体感やカスタマイズ性においてはまだまだ不十分なんです。
そんな機器の音質を補完し、更に向上させるために活躍するのがこのサウンドバーです。
そして日本には古い歴史を持つ楽器メーカーに源流を持つヤマハがあり、このヤマハが手掛ける現行のサウンドバーが今回紹介するヤマハYAS-109です。
今回、ヤマハだから出来るサウンドバーの機能や音質はどのようなものなのか、そして前モデルのYAS-108との違いは何なのか、そんな疑問について詳しく説明したいと思います。
サウンドバーは、その形状から省スペースに置けるスピーカーで、設置も容易なので多くの方が購入を検討していると思います。
僕は以前YAS-107を使用し、現在はYAS-108を使っています。
その経験から、この記事を読めばきっと、外部スピーカーに興味のある方々にとって参考になるのではないかと思っています。
それでは最初にヤマハYAS-109の機能を解説していこうと思います。
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Contents
【機能】ヤマハYAS-109の機能に迫る!
出典:楽天
ヤマハYAS-109はワンボディ型と呼ばれる、単体の棒状スピーカーで音程や音質の全てを担うタイプです(ウーハーが分離した2ボディ型もあります)。
その為、サウンドバーの中でも気軽に利用できるジャンルのスピーカーではないかなと思います。
このヤマハYAS-109の主な機能は、テレビやAlexaとの連携、5.1ch対応、DTS Virtual:Xが挙げられます。
テレビやAlexaとの連携
出典:楽天
テレビやAlexaとの連携との連携は、ヤマハYAS-109の特徴的な機能です。
実際に、テレビの電源と共に連携して起動し高音質な音声を提供するのは従来のサウンドバーにもありました。
しかし、それに加えてヤマハYAS-109は音声マイクをサウンドバーの内部に搭載しているため音声で音量などをコントロールすることも可能なんです。
さらに世界的な大手ECサイトを運営しているAmazonが提供している音声アシスタント、「Amazon Alexa」への連携も可能になりました。
これによってAlexaの提供する機能やサービスを利用できるようになっているんです。
例えば、天気をヤマハYAS-109に向かって聞けば、Alexaを通じて現地の天気予報を知ることもできたり、交通情報を取得してヤマハYAS-109のスピーカーから読み上げてもらうこともできます。
さらに、アラームやタイマーなどAlexaと連携することによって、サウンドバー以上に多彩な機能を秘めたガジェットとして活躍してくれる特徴があります。
この機能の応用が音楽配信サービスの連携です。
Amazonの音楽配信サービスとして知られているPrime Music (Amazon Music)を、ヤマハYAS-109の本体に話しかけることで、曲を再生したり、停止したり、あるいは音量調整を行ってくれます。
さらにアーティストや楽曲を指定して音楽再生をするなど自由な操作を可能とします。
加えて、スウェーデンの音楽ストリーミングサービスで世界最大手のSpotify(スポティファイ)にも対応しているのもポイントです。
こちらも同様に音楽を指定して再生させるなど、機能としてはかなり便利だと思います。
これらを気軽に導入する専用アプリ、「Sound Bar Controller」を使うことでAmazon Alexaに慣れないユーザーの方でも簡単にこれらの機能を利用することが可能になっています。
5.1ch対応の高機能
ヤマハYAS-109は単独で使用できるワンボディ型としては珍しい5.1ch対応を果たしたモデルでもあるんです。
多くの5.1ch対応サウンドバーは、ワンボディ型ではなく先ほども触れたウーハーなどが別途存在する2ボディ型が基本です。
2ボディ型は機能も豊富なのですが、別のパーツがある分サウンドバーの魅力であるスペースのメリットが若干損なわれてしまいます。
しかし、ヤマハYAS-109は単独で5.1ch対応の迫力あるサラウンドが楽しめ、しかもスペースを最小限にするというメリットが得られるんです。
高さも5.3cm程度と、かなり低めになっているためテレビや他の機器のスペースを邪魔することなく、高い音質を手に入れることができます。
奥行きのあるサウンド・DTS Virtual:X機能
出典:YAMAHA
DTS Virtual:Xは仮想的に3Dのサラウンドを体験できる機能です。
従来のサラウンドに加えて高さも感じさせることで、より立体感のある奥行きを感じさせるサラウンドを体感できます。
利用している人の上からも、音が舞い降りるような体験ができることから、今まで以上に音楽や映像に没入できる機能でもあるんです。
これをスリムなサウンドバーに搭載することによって、気軽に多方向からやってくる音の世界へ入り込めちゃいます。
【音質】ヤマハYAS-109の音質はどのようなものか?
ヤマハYAS-109は音質において2つの特徴があります。
それは全周から音がやってくる印象、イコライザーの効果をあえて減らしたような音質です。
これらによって、より自然な環境で音楽を聴いているような音質を提供してくれています。
この2点について触れていきたいと思います。
上方向や背後からもやってくる印象
出典:YAMAHA
ヤマハYAS-109は、サウンドバーと言う限られた容積の形状をしていながら、5.1ch対応を果たしています。
そのため前後左右からも音が伝わってくるような音質を提供しているんです。
しかも、それだけで終わることはないのがヤマハのサウンドバー、さらにDTS Virtual:Xのテクノロジーによって頭上からも音が降り注ぎます。
これによってあたかも全周から音がやってきて、目の前で演奏が行われているような音の伝わり方をする音質なんです。
イコライザー (Equalizer) が少ない効果をあえて減らしている
ヤマハYAS-109はイコライザー処理が少ない印象を受ける自然な音を楽しめる音質です。
もともとスピーカーを中心に電子信号を受け取って再生する音響機器のほとんどはイコライザー(略語:EQ)の効果によって音の周波数を調整しています。
それによってより音質を高めるメリットが得られるんです。
しかし、このイコライザーも過剰に利かせすぎると不自然な音になるという弱点を持っています。
このようなイコライザーの負の部分に注目し、自然な音を追求したモデルと言うがヤマハYAS-109の音質です。
自然な音が全周に渡って伝わり耳に流れ込んでく、これがヤマハYAS-109の音質を端的に表現したものになります。
【比較】ヤマハYAS-109は前モデルYAS-108と何が違うのか
ヤマハYAS-109には前モデルのヤマハYAS-108があります。
僕が今使っているのは、この前のモデルのYAS-108です。
この2つのサウンドバーを比較すると、前モデルと決定的に異なるのがネットワーク機能の対応です。
その点を中心に、その差を紹介したいと思います。
ネットワーク機能の充実
ヤマハYAS-109はネットワーク機能が付与されているというのが、前モデルYAS-108と大きく異なる点です。
ヤマハYAS-109が有線接続やwifi接続の機能をつけることによって、近年注目されているAlexaなどのAIアシスタントとの連携を可能にしました。
この機能に関しては前モデルYAS-108には一切搭載されていないので、より充実した機能を現行のヤマハYAS-109は獲得したといえるんじゃないかと思います。
このネットワーク機能によって、Spotify再生やAmazonMusic再生ができるようになったんです。
この面だけにフォーカスすれば、現行モデルと前モデルとはまるで別の音響機器になったと言っても過言ではありません。
Bluetoothのバージョンはダウンしている
出典:YAMAHA
細かい点になりますが、なぜかBluetoothの対応バージョンはダウンしています。
前モデルYAS-108が2020年7月現在最新のVer 5.0なのに対し、現行はなぜかVer 4.2と言う一世代前の規格です。
部品のコスト削減などを試みた可能性もありますが、実際に使う分には特に不自由はありません。
YAMAHA YAS-109 スペック
- 本体サイズ(H×W×D):53×890×131
- 重量:3.4kg
- 最大出力:サウンドバー・30W×2、サブウーファー・60W
- スピーカーユニット:フロントL/R・5.5cmコーン型×2、ツイーター・2.5cmドーム型×2
- スピーカーユニット・サブウーファー:7.5cmコーン型×2
- 消費電力:30W
前モデルYAS-108のレビューはこちら。
まとめ
ヤマハYAS-109は、ネットワーク機能を獲得することでAlexa連携などの便利な能力を得ることに成功しました。
肝心の音質に関しても自然な音を追求し、更にDTS Virtual:Xの対応によってコンパクトなサウンドバーでありながら奥行きのあるサウンドです。
臨場感のあるサウンドやAlexa連携に興味がある方にとってヤマハYAS-109は十分買いのモデルと言えると思います。
僕はコレを書きながら、今更、ちょっと買い替えたくなっています(笑)
前モデルYAS107のレビューを知りたい方は、こちらの記事で書いています。
前モデルと新モデルYAS-108を比較した記事も書いています。
その他にはこんな記事も書いています。
アイキャッチ画像 出典:YAMAHA
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