2年前、Ticwatch Pro 2020というスマートウォッチをレビューした事がありました。
これが僕の予想を超えた性能でとても驚いたのを覚えています。
それはヌルヌルとスムーズに動作する事、iPhoneと連携させたら通知がちゃんと届く事、アプリの使いやすさ等、AppleWatchと比較しても遜色ない性能でした。
そして今回レビューするのはTicWatch Pro 3 Ultra GPS。
2021年10月に登場した最近機種で、2つのチップセットを搭載し、よりパワーアップしているモデルです。
iPhoneに接続するスマートウォッチなら、絶対にApple Watchにするという必要はなく、WearOSを搭載したこのTicWatch Pro 3 Ultra GPSでも充分なんです。
それなら四角いデザインがあまり好きではないという方でも、スマートウォッチの選択肢が増えると思います。
今回は、スマートウォッチTicWatch Pro 3 Ultra GPSをレビューします。
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Contents
スマートウォッチTicWatch Pro 3 Ultra GPSをレビュー!
TicWatchとは
TicWatchとは、中国のMobvaiというメーカーが販売するスマートウォッチです。
Mobvaiは主にAI製品を開発生産しているのですが、数年前から海外向けにスマートウォッチを販売するようになったという事です。
そこでラインナップされているTicWatch Proというシリーズは2018年に発売され、以降いくつかのモデルが販売されていて、今回レビューするTicWatch Pro 3 Ultra GPSは2021年の10月に登場した最新モデルとなっています。
スムーズさ
出典:楽天
以前レビューしたTicWatch Pro 2020は、RAMを1G搭載し旧モデルから2倍のレスポンスになっていました。
その動作のスムーズさは、Apple Watchと大差がないというか、ほぼ体感では分からないぐらいの物だったんです。
今回レビューするTicWatch Pro 3 Ultra GPSでは、RAMは1Gと同じなんですが、チップセットQualcomm Snapdrgon Wear4100とMobvoiデュアルプロセッサの2つのチップセットを搭載するようになっています。
これによりよりスムーズに操作できるようになっているんです。
とは言え、前モデルでも充分レスポンスは良かったので、僕がその差を認識するとができるかは分かりません。
ちなみにROMは、TicWatch Pro 2020では4Gだったのですが、TicWatch Pro 3 Ultra GPSでは8Gになっています。
設定
TicWatch Pro 3 Ultra GPSの設定は、本体の電源を入れたあと、ディスプレイに表示される項目に従って進めて行けば、ある程度スムーズにできると思います。
本体の電源は、サイドにある最上部のボタンを長押しです。
すると、ロゴタイトルの表示の後に言語の選択になります。
ここでは僕は日本語を選びましまが、かなりの言語に対応しているようでした。
日本語はリストの最下部にあります。
次に利用規約に目を通し、アプリとの接続設定になります。
スマートフォンにWearOSのアプリがない方はダウンロードしておきます。
Android端末ではなくiPhoneでもApp Storeからダウンロードする事ができます。
既にインストール済みの方は、アプリを立ち上げます。
アプリ側でスマートウォッチを検出するので、TicWatch Pro 3 Ultra GPSを選択します。
WearOSのアプリに接続できるスマートウォッチは1つなので、もし他の端末を接続していたら置き換わると思います。
その後Bluetoothの接続、Wi-Fiの接続等がありますが、僕の時はBluetoothの接続がなかなか出来なくて、ちょっと時間を取られてしまいました。
原因は不明ですが、何度か繰り返してやっとiPhoneと接続する事ができました。
アプリとの接続が完了したら、TicWatch Pro 3 Ultra GPSのディスプレイにはチュートリアルを進めるかと選択できるようになっています。
ディスプレイの指示に従って進める事で、TicWatch Pro 3 Ultra GPSの基本操作を覚える事ができます。
ここでは詳細は割愛させていただきますが、例えばディスプレイを下にスワイプすると、iPhoneでいう簡単アクセスの画面になります。
ディスプレイを懐中電灯のようにライトにしたり、機内モードに切り替えたり、または設定へのアクセスもここから進めるようになっています。
左側にスワイプするとタイルという、アプリへのショートカットいうかウィジェットのような画面に切り替わります。
天気やカレンダー等スワイプする度に切り替わり、またWearOSアプリの方からタイルを足したりする事もできます。
僕的には心電図や心拍数、ワークアウトなど、健康的に気になったり、日々の運動の為のタイルを足して起きました。
ここにあると簡単にアクセスできるようになるので、よく使うものはタイルに足しておくと便利だと思います。
ちなみにサイド最上部のボタンを押すとアプリ一覧が表示されます。
その中にTic〜というTicWatchオリジナルのアプリが複数並んでいます。
例えばフィットネス系ならTicExerciseというアプリがあり、サイクリング、室内ラン、室内ウォークなどの計測ができるようになっています。
ただGoogleのWearOSを使っているので、Googleアカウントと連携すれば、Google FITの方が使いやすそうです。
タイルからワークアウトFitを足すことで、Goole Fitも使えるようになります。
するとTicWatch Pro 3 Ultra GPSの中にはGoogle FitとTicExerciseの2つがある事になってこんがらがってしまうかも知れません。
そうならない為には、GooglFitを優先させる為に、設定のアプリの情報からシステムアプリへ進みTicExeriseを無効にしておけます。
もちろんGoogle Fitを使わなければ、それをする必要はないのですが、Tic関連のアプリはログインを求めてくるので、アカウント登録をする必要があるようです。(アカウントが無くても使えますがデータが消えてしまうかもと注意がでます)
Googleアカウントを既に持っている方なら、アカウント登録する手間がないGoogle関連のアプリを使った方が簡単だと思います。
サイズ感
TicWatch Pro 3 Ultra GPSはサイズが47×48×12.3mmとなっています。
TicWatch Pro 2020が45×12mmだったので、それよりは少し大きくなっているようです。
Apple Watchシリーズ7の45mmと並べてみると、どうでしょう。
ディスプレイのサイズ的には、少し小さいように見えますが、それが形状の違いからなのか、実際に表示面積が小さいのか分かりません。
ただそんなに大きな差はないように感じられました。
腕にはめてみると、ちょうど良い存在感。
少し大き目のサイズが好きな僕にとっては、充分満足ができるサイズ感です。
もしかしたら女性には大き過ぎるかも知れませんが、男性の方ならカッコよく装着できると思います。
二重層ディスプレイ
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは!1.4インチの2層ディスプレイです。
スマートモードでは、カラーを使ったキレイなAMOLEDディスプレイを表示し、そこからタイルなどにアクセスしたり通知を確認したりできます。
ディスプレイを見てない時には、LCDディスプレイになり最小限の情報を表示するだけになります。
この時もスマートウォッチを使用してない時はバックライトが消灯し、腕を傾けるとバックライトが点灯するようになります。
またスマートモードを使用せずに、LCDディスプレイだけのエッシェンシャルモードだけに切り替えて使う事ができます。
エッセンシャルモードではバッテリーが伸びて、1回の充電で最大45日使用できるようです。
スマートモードでは1回の充電で最大72時間使用する事ができるので、付けっぱなしにして最大3日間は使える事になります。
通知を受け取ったりしながらも2日は使えると考えると、Apple Watchの18時間よりかなり優秀だと思います。
ちなみにLCDディスプレイ時のバックライトの色は18色の中から選択する事ができます。
右上のボタンを押すと省電力モードというアイコン画面あるので、それをタップし進むと1番下にバックライトの色という項目が出てきます。
初期設定では白っぽいバックライトですが、僕はグリーン系にしたら見やすくなったように感じました。
視認性
TicWatch Pro 3 Ultra GPSを実際に使ってみて、その視認性はどうなのか確認してみました。
まずはLCDディスプレイの時です。
LCDディスプレイのバックライト消灯時は、薄っすらと数字は見ることはできます。
しかし視認性は悪く、ほとんど使えないといった感じです。
それもそのはずで、このバックライトが消灯している時は、スマートウォッチを使っていない時。
省電力としてバックライトが消えているので仕方ありません。
日が当たる場所で確認してみると、今度は数字が全くみえません。
ほぼ真っ暗な状態でした。
腕を少し傾けるとバックライトが点灯します。
室内で見てみると、意外にもしっかりと確認する事ができました。
室外の日が当たる場所でも確認したのですが、これも意外にしっかりと視認する事ができました。
角度にも寄って違うかも知れませんが、上の写真ではかなり良く見えていると思いませんか?
部屋の照明を落としテレビが付いている状態でも、バックライトが点灯する事で、ディスプレイに表示されている数字は確認する事ができました。
その後バックライトをグリーンにしてみたら、僕的にはさらに視認性が高まったように見えました。
カラー表示するスマートモードでは、室内で問題なく視認できました。
室内の日が当たる場所では少し白っぽくなりますが、全く問題ありません。
室外の日が当たる場所では、日の明かりがディスプレイに反射するのか多少見難くなりました。
カラーの表示が薄く見える感じです。
しかし今回僕が見た時は、それでも視認する事ができました。
しかしもっと日差しが強い場所、もしくはスマートウォッチの角度などにも影響し、視認性が悪くなる時もあると思います。
これはどんなスマートウォッチを使っても同じように感じそうです。
先程と同様に室内の明かりを消してテレビだけにした時は、メチャクチャ視認性が高まりました。
メッセージの通知
スマートウォッチを使って、LINEやメールの通知を受け取れればとても便利ですよね。
スマホをパンツの後ろポケットに入れて歩いていると、通知が来た事に気が付かない時もありませんか?
通知をスマートウォッチで受け取れれば、気が付かなかったという事は防げると思います。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSでも、もちろん通知を受け取る事ができます。
WearOSの設定から受け取るアプリを選択する事で、必要な物だけ選んで受け取れるんです。
ただApple WatchではPinterestの通知は写真付きで表示されていましたが、TicWatch Pro 3 Ultra GPSでは文字だけでした。
もしかしたら通知では、写真付きの通知は表示する事が出来ないのかも知れません。
防水性
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは、IP68相当の防水性能があります。
汗はもちろんのこと、手を洗ったり水泳で使っても大丈夫です。
僕はワークアウト後にベルトと腕の間が汗で濡れてしまって、そのままシャワーを浴びてしまいました。
ディスプレイはシャワーの水を弾き、防水性がしっかりとしているのがわかります。
しかし時間を見ようと腕を傾けるとスマートモードの画面が表示されると、シャワーの水に反応し勝手に画面が切り替わったりと誤操作されてしまいます。
今回は大丈夫でしたが、IP68は真水を対象としているので、もしかしたらお風呂やシャワーなどには対応していないかも知れません。
僕と同じように汗をかいた後にシャワーを浴びたい時は、自己責任になってしまいそうです。
ワークアウト
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは20種類のワークアウトに対応していると記載されています。
先述しましたが、それは初期インストールされているTicExeriseのアプリを使った場合だと思います。
僕が使いたかったインドアサイクリングも含まれていたので、エアロバイクを漕ぐ時に役立ちました。
インドアサイクリングでは、持続時間、消費カロリー、心拍数が表示されます。
しかし確認中に、すぐにディスプレイが消灯しちゃうのが難点でした。
消灯時間は設定から変更することは出来ると思いますが、またその画面を表示させるのには腕を傾けるだけではバックライトが点灯するだけなので、ディスプレイをタップするという手間が出てきちゃいます。
LCDディスプレイが点灯している時も、持続時間や消費カロリーは表示されますが、どうせならカラーで見たいと思いませんか?
ちなみにGoogle Fitだと、LCDディスプレイ時には通常時の時間が表示されていて、ワークアウトの項目は表示していませんでした。
Google Fitの方が表示はシンプルでした。
まとめ
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは、かなり使いやすいスマートウォッチでした。
iPhoneと接続して使ってみましたが、大きな不具合や問題はなく、Apple Watchと遜色ないぐらいの使い心地でした。
もちろんApple製品同士で使える機能は出来ません。
iPhoneにあるヘルスケアのアプリにワークアウトの情報を反映させたり、iMacやMacBookをスマートウォッチでロック解除したりするのは、やっぱりApple Watchだけの機能です。
しかしその辺に拘らなければ、iPhoneとの使用でも概ね満足出来ると思います。
Android端末と使えば、これがかなり使いやすいという評価になると思います。
操作した時のレスポンスも早くストレスを感じる事はなかったです。
また就寝時も着用したままにしていましたが、邪魔だとは僕は感じることはありませんでした。
これに関しては、人それぞれで違うと思いますが、決して着け心地は悪くはないと思います。
1つだけ気になる点は、通知などを知らせてくれるバイブレーションです。
短くビッ!っと震度とそれに伴う音が鳴るのですが、ちょっと慣れないんです。
ビッ!っと鳴ると焦ってしまうような感じです。
設定で変えられるのですが、いまいちピンとくる物が無かったのが残念です。
とは言え、TicWatch Pro 3 Ultra GPSはスマートウォッチとしてかなり優秀で使いやすい。
iPhoneユーザーでも、気にしないで使っても大丈夫だと思いました。
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