ソニーから、新しいBluetoothスピーカーSRS-XB23が発売になりました。
SRS-XB23の特徴は何と言っても、縦置きが出来ること。
縦置きにする事で、ペットボトルホルダーなどに入れて使うこともできるので、アウトドアに持ち出すのも楽しくなります。
そして、ただ単に縦置きするのではなく、それに合った新開発のアルゴリズムで、高音質・重低音が響くモノラルモードを搭載しているんです。
もちろん縦置きだけではなく、横置きにも対応していて、その時にはスマホアプリで簡単にステレオモードに切り替える事も出来るんです。
SRS-XB23のキャッチコピーは、「スマホの音が、生まれ変わる」。
ソニー独自の技術を投入された新しいBluetoothスピーカーSRS-XB23は、より日常を楽しくしてくれそうです。
今回は、前モデルSRS-XB22と少し比較しながら、新モデルのSRS-XB23をレビューします。
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Contents
SONY SRS-XB23をSRS-XB22と比較しながらレビュー
ソニー SRS-XB23の特徴
出典:楽天
2020年7月に、ソニーから新しいBluetoothスピーカーが3機種発売されました。
製品名としては、SRS-XB23、SRS-XB33、SRS-XB43になるのですが、取り分け縦置きで使えるXB23が特徴的に見えます。
他の2機種も縦置きで使えるようですが、特にその事に触れてないので、ソニー的にはXB23の縦置きに力を入れているのが分かります。
縦・横どちらも高音質、ソニーの培った先進の高音質技術が投入されてXB23の特徴を紹介します。
スピーカーユニット
出典:楽天
SRS-XB23には、新開発されたスピーカーユニットが搭載されています。
前モデルSRS-XB22では、φ約42mmのフルレンジスピーカーユニットを2基搭載し、ステレオ再生する事ができました。
円形のスピーカーユニットを本体左右に配置し、前面グリルの開口部も従来の機種より12%広げる事で、中高域をよりクリアに聴こえるようにしてありました。
SRS-XB23では、約42×51mm口径の非対称形フルレンジスピーカーユニットを新たに開発しています。
SRS-XB22では円形のφ42mmだったのですが、SRS-XB23では高さが42mmで同じですが外側に引っ張って広げたように先端が細くなった形をしています。
こうする事で、音が外側に広がり、音場再生の広がりが良くなるようです。
これは「X-Balanced Speaker Unit」と名付けられていて、コンパクトなボディでありながら高音質を実現しています。
その効果は、スピーカーユニットが大きくなる事による音圧アップ、そしてユニットの振幅が減る事により歪みが少なくなってクリアな音質の実現、さらにはボーカルの明瞭さが上がったりしています。
前モデルSRS-XB22と同じ音圧でも、クリアで歪みが少なく、さらに音が広がるようになっているんです。
デュアルパッシブラジエーター
出典:楽天
SRS-XB23では、パッシブラジエーターも従来の物と違っています。
前モデルSRS-XB22では、パッシブラジエーターは、本体の前後にそれぞれ配置されていました。
前面はスピーカーユニットの真ん中、背面側も真ん中辺りに配置されていました。
それは本体を見る限り、何処に配置されているか目視する事は出来ず、商品説明を見て初めて分かる事だったんです。
しかしSRS-XB23では、パッと見て何処にパッシブラジエーターがあるか、簡単に目視する事が出来ちゃうんです。
何故なら、SRS-XB23ではJBLのFLIP5のように本体の左右側面に見える形で配置されているからです。
※SONYのロゴ側
この側面にパッシブラジエーターを2つ配置するデュアルパッシブラジエーター方式で、SRS-XB22よりもパッシブラジエーターの面積が大きくなりキレのある重低音を実現しています。
SRS-XB23を使ってみると、パッシブラジエーターが振動しているのが分かります。
JBLはFLIP5やCharge4などと同じように、重低音により振動を目視できるのは楽しいと思います。
さらにDSPという機能により、低域が増強され、音量が小さくても心地よく聞けるようになっています。
ちなみにDSPは、SRS-XB22にも採用されていて、音量毎に低域と高域のブースト帯域や量を変更するので、音量を下げても高音質で楽しめるようになっています。
パッシブラジエーターがある側面は、SONYのロロがある側は筒状になっていますが、反対側の縦置きの時に底面になる方は、音がこもらないように穴が空いています。
先進技術
出典:楽天
SRS-XB22、SRS-XB23のどちらも、スピーカーユニットに加え、「DSEE」「S-Master」「ClearAudio+」という高音質技術が使われています。
「DSEE」は、圧縮された音源で、失われた高音域を補完する技術です。
圧縮音源であっても、スピーカー側でアップスケーリングして高音質で聞くことができるんです。
音楽のサブスクリプションサービスを利用している方など、この技術によってより良い音質で聞けますね。
「S-Master」は、音声信号をデジタル処理し音の歪みを抑制する、デジタルアンプ技術です。
これにより、どの音量レベルでもクリアで臨場感溢れる音になるようです。
「ClearAudio+」は、ソニー様々なデジタル信号処理技術により補正を施し、ソニーらしい音を作り出す技術です。
これらの技術は、SRS-XB23にも採用されているので、前モデルから引き続きソニーらしい高音質を楽しめるようになっています。
モード
出典:楽天
ソニーのBluetoothスピーカーには、モードがいくつか搭載されています。
例えば、前モデルSRS-XB22では、「EXTRA BASS」「ライブサウンド」「STANDARD」がありました。
「EXTRA BASS」モードは、低音を強化し迫力のある重低音が楽しめるモードです。
「ライブサウンド」モードは、DSPによって歓声や拍手を効果的に拡散させ、ライブ会場にいるような音の広がりを再現します。
今回のSRS-XB23では、「EXTRA BASS」モードは工場出荷時に設定されていますが、「ライブサウンド」モードは搭載されていません。
搭載されているとモードは、「EXTRA BASS」モードと「EXTRA BASS」モードをオフにした「STAMINA」モードだけになっています。
モノラル・ステレオ
SRS-XB23では、縦置きで使った時に高音質かつ重低音が響くようにモノラルモードを搭載しています。
これは新開発のアルゴリズムを使用し、音が広がるようになっているんです。
なので、キャンプチェアなどのペットボトルホルダーに縦置きして入れても、しっかりと迫力があるサウンドを楽しめるようになっているんです。
工場出荷時には、このモノラルモードが設定されています。
だからといってSRS-XB23は、横置きする事が出来ないのかと言ったら、そうではありません。
横置きにあったステレオモードもあるんです。
無料のアプリ「MusicCenter」アプリを使う事で、ステレオモードに簡単に切り替える事ができます。
本体の電源を入れ、iPhoneなら、設定からBluetoothでSRS-XB23を接続します。
今回から、起動時に「Bluetooth接続しました」など女性による音声ガイダンスが流れるのが好感が持てます。
BoseのSoundLinkⅡでも、音声ガイダンスが流れますが、日本語が片言なのでちょっと不快なんです。
SRS-XB23は、流暢な日本語で良かったです。
初回使用時にはペアリングモードになっていると思いますが、もし接続されていなければ、本体の電源の下にあるBluetoothボタンを押して接続します。
その後「MusicCenter」アプリを開けば、SRS-XB23が表示されます。
それをタップし、次のページで設定をタップし進むと、サウンドというメニューがあります。
サウンドの中に、ステレオモードとモノラルモードを切り替えられる項目があります。
ステレオモードに切り替えたら、本体の「SONY」のロゴがある方が左チャンネルになります。
※底になる部分がうっすら平らになっているように感じましたが、気のせいかも知れません。
横置きにした時、SRS-XB23の円筒形の形状から転がってしまいそうですが、底面になる側が重たくなっているのか、起き上がりこぼしのように元に戻るようになっていました。
しかし、キャンプなど少し傾斜がある台の上では転がってしまうと思います。
防水・防塵・防錆
SRS-XB23は、IP67に対応しています。(SRS-XB 22と同様)
防水性能で言ったら、水深1mの水中に最大30分間入れても浸水しないと定義されてます。
これは背面部の充電端子を覆うキャップをしっかりと閉めておく事が前提です。
その他、防塵、防錆にも対応しているので、粉塵が入り込まず、なおかつサビにも強いんです。
これなら、キャンプや海水浴などのアウトドアでも活躍しそうですよね。
しかし、SRS-XB23の表面はファブリック素材で覆われています。
ある程度水は弾いているようですが、水は染み込んでしまいます。
使用後は、しっかり乾燥させた方が良さそうです。
もちろん、本体に付いているストラップも水に濡れるので、水に濡れたら乾かす必要があります。
そして、パッシブラジエーターの部分の凹みに水が溜まります。
本体だけに気を取れていると、そこから水が滴り落ちてきます。
水を拭きとる時は、ちょっと気をつける必要があります。
バッテリー
バッテリーの持続時間は、最大12時間となっていますが、これは「EXTRA BASS」モードをオフにした「STAMINA」モードで使用の場合です。
しかも音量は半分でサウンドモードに切り替えた時のようです。
実際に多く使うと思われる「EXTRA BASS」モードでは、音量を半分にして最大約10時間となっています。
前モデルSRS-XB22でも、最大12時間とありましたが、それは「STANDARD」モードでの事でした。
SRS-XB22でも、「EXTRA BASS」モードで使ったら最大約10時間でした。
そう考えると、バッテリーに関しては、そこまで変化はないように思えます。
とは言え、僕的には10時間も使えたら全く問題ないと思います。
充電端子は、前モデルのマイクロUSBから、USB-Cに変更されています。
それに伴い、充電ケーブルもUSB-Cになっていますが、長さは約50cmとちょっと短めです。
音質の比較
今回、レビューを書くに当たって、SRS-XB22との比較動画を作ってみました。
そこではSRS-XB23は、モノラルモードとステレオモードの両方です音楽を流してみたんです。
そして僕が感じたのは、SRS-XB22とSRS-XB23のモノラルモードで比較すると、ほとんど差がないという事です。
ほとんどというのは、全くという事ではなく、耳を傾けて聴くと、SRS-XB23の方が中高音域がクリアで音が明瞭でした。
ボーカルの声も楽器の音も、輪郭がよりハッキリとしています。
しかし、没入していなければ、音質も似たように感じました。
そしてSRS-XB22と SRS-XB23はステレオモードでは、明らかに明瞭さに差がありました。
SRS-XB23はステレオモードでは、全ての音域がクリアで聴きやすく感じました。
重低音も中高音域、そしてボーカルの声もより明瞭に聴こえます。
逆に、さっきまでかなり良いと思っていたSRS-XB 22が曇って聴こえてしまうんです。
それ単体なら全く問題なく高音質に感じていましたが、比較するとその差がハッキリと出てしまいました。
とは言え、僕のような素人では、何故かSRS-XB23のモノラルモードとステレオモードで比較したら、SRS-XB22とSRS-XB23のステレオモードの比較で感じた程の差を感じる事が出来ませんでした。
結果的には、SRS-XB23はSRS-XB22から、かなり音質は良くなったと思います。
みなさんも1度聴き比べてみて下さい。
SONY SRS-XB23とSRS-XB22の比較動画
SRS-XB23 スペック
- サイズ:約Φ76mm×高さ218mm
- 重量:約580g
- ユニット:約42mm×51mm(フルレンジ)×2
- 最大出力:14W(7W+7W)
- 通信方式:Bluetooth標準規格ver5.0
- 対応プロファイル:A2DP,AVRCP,HFP,HSP
- 対応コーデック:SBC/AAC/LDAC
- バッテリー持続時間:約12時間(STAMINAモード) /約10時間(EXTRABASSモード)
- 2台つなげてステレオでも楽しめるStereo Pair機能
- 広い会場などでも大勢で盛り上がるパーティーコネクトに対応
- SiriやGoogle アプリが使えるボイスアシスト機能に対応
- オートパワーオフ機能を搭載
まとめ
ソニーのポータブルワイヤレススピーカーSRS-XB23を、前モデルSRS-XB22と比較しながらレビューしました。
前モデルから、引き継いでいる部分と改良されている部分がありましたが、もしかしてコンセプト自体が変わっているのかも知れません。
今回は縦置きでも高音質で使える事を前面に出し、モノラルモードと切り替え出来るようになっています。
前モデルにあった「ライブサウンド」モードや、フロント部分のLEDなど、いくつかの機能が無くなっています。
それでも純粋に音楽を楽しむのには、十分な機能はあると思います。
発売したばかりでまだ値段は少し高いですが、こなれてきた時には、おすすめできるスピーカーだと思います。
新旧どちらが良いかと言えば、音質の面では新しいSRS-XB23が良いと思います。
JBLのFLIP5とも比較しました。
その他の比較レビューはこちら。
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