SONY(ソニー)のノイズキャンセリングヘッドホンと言えば、今はWH-1000X M3が凄い人気ですよね。
2018年に発売されてから約1年経ち、レビューや口コミも豊富にあり、値段もこなれてきているので、購入しやすくなっていると思います。
とは言え、値段は3万ちょっと。
評判や人気はあるけど、手を出すのには勇気が必要ですよね。
そんな時、2019年10月に発売されたノイズキャンセリングヘッドホンの存在が気になってきませんか?
この時期に発売されたノイズキャンセリングヘッドホンは2種類。
1つはWH-H910Nでハイレゾ音源を楽しめるタイプ、もう1つはWH-XB900Nで重低音モデルとなっています。
両方ともWH-1000XM3よりは値段が安いですが、音質や機能にどのくらいの差があるのか気になりますよね。
今回は、その中で重低音モデルのWH-XB900Nをレビューしながら紹介したいと思います。
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Contents
SONY(ソニー)ノイズキャンセリングヘッドホン WH-XB900Nをレビュー
出典:SONY
基本的に、プロのような耳を持ち合わせていない僕には、値段が高いヘッドホンは必要なかったのかも知れません。
しかし、パソコンで使うヘッドホンを探していると僕は、何が良いかと検索しているうちに、どうしても音質や機能、そして評判が気になってしまいました。
そこで辿り着いたのがソニーのノイズキャンセリングヘッドホンのWH-1000XM3です。
価格.comや他のサイトを見ても、ランキング1位になっていて、お気に入りの数や口コミ、レビュー数も他とは桁外れに多いんです。
ワイヤレスヘッドホンを購入するなら、一度は考慮した方が良いヘッドホンじゃないかと思うんです。
しかし、やっぱり値段が高い。
素人の僕には、宝の持ち腐れになってしまうかも知れません。
しかし、それでも1度は体験しておこうと、満を期してWH-1000XM3を購入しました。
それだけで満足出来たはずなのですが、何故か他の機種も気になったままでした。
最近発売されたばかりのソニーのノイズキャンセリングヘッドホンの方が、新しいし性能も良かったりしないのか・・・。
もっと安くても満足できるものなんじゃないかと思ってしまったんです。
そんな事から、販売価格がWH-1000XM3より少し安いWH-XB900Nも購入してしまいました。
僕が使う環境は、iPhoneやiMacに接続して、動画編集や音楽、そして映画を観たりする用途です。
今まで使ってきたJBLのBT450Tは、何故が接続が安定しなかったんです。
iMacと接続し使っていると、動画や曲を選んでいる間に無音が10秒ぐらい続いたら、勝手に接続が切れてしまいます。
1回そうなると、次に接続するのが難しくなってしまうんです。
しかし音質的には、それ程不満はありませんでした。
5千円程度で購入したヘッドホンですが、今までは満足出来ていました。
それを考えるとWH-1000XM3もWH-XB900Nも、僕にはもったいないんじゃないかと思います。
そうは言っても、既に購入してしまったので、後ほどレビューしたいと思います。
WH-XB900Nとは
出典:SONY
WH-XB900Nは2019年に発売されたばかりで、デジタルノイズキャンセリング機能により周囲のノイズを打ち消すことで、迫力の重低音を楽しむことができるヘッドホンです。
この躍動感あふれる迫力の重低音のヒミツは、EXTRA BASS専用の40㎜ドライバーユニットと圧縮音源の高音域をクリアに再現するソニーの独自開発技術DSEE搭載であることの2つ。
音質の劣化が少なくいい音で楽しめるだけでなく、アプリで好みの音にカスタマイズすることもできます。
EXTRA BASS
出典:SONY
WH-XB900Nは重低音モデルです。
その重低音は、内蔵アンプで重低域をブーストすることで実現しています。
重低音好きにはたまらない、迫力の低音サウンドを楽しむことができるようになっているんです。
そして、EXTRA BASS専用の40mmのドライバーユニットから鼓膜までの気密性を高めた構造も効果的に働いています。
ハウジング上にあるダクトが低域の振動板の動作を最適化しているんです。
WH-XB900Nは、迫力のある重低音とクリアな高音を両立して、臨場感のあるサウンドを楽しめるモデルになっているようです。
DESS
出典:SONY
DSEEとは、ソニーの独自開発技術で、これにより圧縮された音源で失われてしまいがちな高音域をCD音質相当までヘッドホン内で補完してくれる技術です。
ストリーミング再生やMP3、Bluetoothの伝送コーデックなどにより音源は圧縮されてしまいます。
それをDSEEによって、より自然で広がりのある音質で再生することができるんです。
これは、以前レビューしたBluetoothスピーカーのSRS-XB22でも同様の技術が使われていました。
BluetoothスピーカーのSRS-XB22のレビュー記事はこちらから。
ノイズキャンセリング機能
出典:SONY
乗り物や町中の騒がしいノイズを打ち消すデジタルノイズキャンセリング機能を搭載。
オーディオに必要な静寂を作り出すことで、高い音質をさらに高めることもできます。
ソニーの商品ページで見てみると、ノイズキャンセリング機能について、WH-1000XM3が☆5としたら、WH-XB900Nは☆3との評価のようです。
ノイズキャンセリング機能に絶対的な性能を求めるのなら、WH-1000XM3の1択になってしまうと思いますが、ノイズキャンセリング機能がそこそこで良いという方には、WH-XB900Nも選択肢に入ってくると思います。
ハウジング
出典:SONY
耳元のハウジングにはタッチセンサーコントロールパネルがあり、再生や停止などの操作が可能。
スマートフォンの操作や通話なども操作することができます。
また、Googleアシスタントやsiriにも対応しています。
出典:SONY
このWH-XB900NにもWH-1000XM3と同じく外音コントロール機能があります。
ヘッドホンの外側に配置されているマイクで周囲の音を取り込み、音楽を楽しみつつ外の音も聞ける「アンビエントサウンドモード」、タッチセンサー全面に触れることで一時的に音をミュートして周囲の音を聞きやすくする「クイックアテンションモード」があり、専用アプリでノイズキャンセリングのオンオフや外音の取り込み方のレベルを20段階で操作することができます。
付属品
ソニーのWH-XB900Nには、有線接続用の3.5mmヘッドホンケーブルと持ち運びに便利なキャリングケースなどの付属品がつきます。
しかし、ここでいうキャリングケースは収納袋のようなものです。
WH-1000XM3のようにハードケースを想像してしまいますが、そこはちょっと違うようです。
バッテリー
出典:SONY
連続音楽再生時間はノイズキャンセリング機能オン時で最大30時間、オフ時で35時間。
USB充電約7時間でフル充電可能。
10分の充電で1時間再生できるクイック充電にも対応しています。
基本的に、ノイズキャンセリングヘッドホンを使用する時は、あえてノイズキャンセリング機能をオフにすることは少ないと思います。
そうすると、ノイズキャンセリング機能オンで最大30時間も使えます。
最近発売された、僕も欲しいゼンハイザーのMOMENTUM Wirelessだと、最大で17時間です。
17時間でも大分長く使えると思いますが、ソニーのヘッドホンはそれ以上に長く使えるのが魅力の1つだと思います。
パッケージ等の比較
WH-XB900Nは、やはりWH-1000XM3のパッケージと比較したら、ちょっと高級感が劣っていると思いました。
パッケージの素材の厚み、収納の仕方など、それほど高級感を感じるものではありませんでした。
何より、WH-1000M3では、ちゃんとしたハードの収納ケースが付属していましたが、WH-XB900Nでは布製の収納袋(キャリングポーチ)が付属しているだけです。
その為、パッケージを開けた時に、WH-1000XM3では収納ケースがすぐに目に入りましたが、WH-XB900Nではヘッドホン本体がすぐに見えていました。
箱だけで見たら、WH-1000XM3の方がコンパクトですね。
本体の下に収納されていた付属品は、キャリングポーチと充電用のUSB-Cケーブル、3.5mmのステレオケーブル、説明書になります。
キャリングポーチという名の収納袋や付属品は、本体の下に収められています。
値段差はあるとはいえ、2万円を超えるヘッドホンなので、この点は少し改善して欲しいと思いました。
WH-XB900Nにも、専用のハードケースが欲しいんです(笑)
本体のディテールの比較
WH-XB900Nのハウジングの表面は、少しザラザラした肌さわりになっています。
その為、光沢感は少し薄らぎ、マットな感じがします。
写真では、光沢感がうまく表現できていませんが、WH-1000XM3はツルツルとしたものだったので、少し違いがあります。
触った感触は、WH-1000XM3の方が気持ちがいいです。
タッチセンサーコントロールの反応は、どちらもちゃんと反応してくれるので大差ないと思います。
そして、WH-1000XM3ではハウジング上部にあるカッパー色の「SONY」のロゴがWH-XB900Nにはありません。
WH-XB900Nは、エンボス加工されたロゴが左右のハウジング上部にあります。
左側のハウジングには、Android機種などとBluetoothのワンタッチ接続ができるNFC機能が搭載されています。
Androidのスマートフォンや、おサイフケータイ(R)なら、簡単に接続することができるようです。
左側のハウジング下側には、電源スイッチや充電用のUSB-C端子、3.5mmのステレオケーブルの入力端子などが配置されています。
WH-1000XM3と違うのは、充電用の端子も左側のハウジングにある点です。
WH-1000XM3では、USB-C端子は右側ハウジングの下に配置されています。
しかし、充電時は頭に装着していないので、どちらにあっても影響はないと思います。
電源の入れ方や切り方は、WH-1000XM3と同じです。
電源スイッチを2秒長押しして電源をオンにします。
初回起動時には、そのままペアリングモードになります。
2回目以降のペアリングは電源スイッチを約7秒長押しします。
すると青ランプが2回ずつ点滅を繰り返し始め、ペアリングモードになります。
電源スイッチを2秒長押しして電源をオフにします。
ノイズキャンセリングは、CUSTOMボタンを繰り返し押して切り替えます。
電源を入れた時には、ノイズキャンセリングがオンになっています。
WH-1000XM3では、NC/AMBIENTボタンがその役割をしましたが、WH-XB900NではCUSTOMボタンです。
しかし、ハウジングにあるボタンは電源スイッチとこのノイズキャンセリングのON/OFFボタンだけなので、WH-1000XM3でもWH-XB900Nでも使い勝手は同じだと思います。
イヤーパットの比較
ソニーのWH-XB900Nでは、イヤーパットに低反撥ウレタンフォームとそれを潰さない立体縫製を採用しています。
それにより。頭部に接触する面積を増やすことで圧力を分散させています。
装着性や気密性が高くなり、高い音質を再現できるようになっています。
でもこれは、WH-1000XM3でも同じことが記載されていました。
並べておいてみると、イヤーパットの厚みはWH-XB900Nの方がありました。
WH-XB900Nが厚さ約20mmなのに対しWH-1000XM3は約1.5mmでした。
イヤーパットの形も少し違っていて、WH-1000XM3では頭部への接地面が丸く曲線を描いていますが、WH-XB900Nでは平面的になっています。
WH-XB900Nのイアーパットの内径は、縦65mm横42mmでした。
WH-1000XM3の方が細長い楕円形になっていました。
頭部にかかる側圧は、ほとんど同じぐらいに感じました。
どちらも、キツく感じることはなく窮屈さもありません。
低反撥ウレタンフォームの厚みの差もほとんど感じないので、甲乙つけがたい感じになっています。
頭頂部の低反撥ウレタンフォームは、約15mmの厚みがあり程よい柔らかさになっています。
WH-1000XM3と比較してみると、縫い目の位置の違いで厚さに違いがあるように見えますが、実際にはほとんご同じ厚みになっています。
そして頭にかかる圧力もほぼ同じぐらいに感じました。
個人的には、WH-1000XM3の方が密着するような気もしますが、これは気のせいかも知れません。
両機種に大きな差はないように感じました。
音質
音質は、さすが重低音モデルということもあって、WH-XB900Nは低音がズンズン響きます。
WH-1000XM3と比較すると、素人感覚ではWH-XB900Nの方が強いですが、大きな差はないように聴こえます。
じっくり聴き比べると、低音の厚みという面では、WH-1000XM3の方が濃厚な気がしました。
WH-XB900Nは常に重低音が響く感じですが、WH-1000XM3ではメリハリがあるようです。
同じボリュームぐらいに合わせて曲をバイノーラルマイクで録音したら、WH-XB900Nでは音割れする回数が多かったように思えます。
そう考えると、WH-XB900Nの方が重低音が強いのかも知れません。
多分WH-XB900Nの方が低音が鳴っている音域が広いのか、壁のように音が迫ってくるように感じました。
中高音は、比較するとWH-1000XM3の方がクリアに聞こえます。
強い低音が響いても、中高音域を邪魔することなく、全体的にまとまった高音質のサウンドを楽しめると思います。
WH-1000XM3と比較してしまうと、WH-XB900Nの中高音域のクリアさは少し霞んでしまいます。
低音が強いためか、中高音域の輪郭が少しぼやけてしまっています。
とは言っても、比較して聴き比べるからそう感じるのであって、WH-XB900N単体で使っていれば、不満を感じることはありません。
WH-XB900Nでも、かなりの高音質のサウンドを鳴らしてくれるので、十分満足がいく仕上がりになっていると思います。
もし僕が、初めにWH-1000XM3を購入していなければ、WH-XB900Nで大満足したはずです。
ノイズキャンセリングの比較
ソニーの商品ページでは、ノイズキャンセリングに関してはWH-1000XM3が上だと星の数で記載されています。
WH-1000XM3は星が5つ、WH-XB900Nでは星が3つになっています。
実際に比較してみると、確かにその通りでした。
WH-1000XM3では、電源を入れた時に気圧が変わるよなキーンといったような感じがしましたが、WH-XB900Nではそれがあまりありませんでした。
食洗機の洗浄音は、WH-1000XM3ではかなりかき消されます。
聞こえなくなるということではありませんが、音が小さくなります。
WH-XB900Nでは、あまり小さくなったと感じませんでした。
キーボードの打鍵音でも同じで、WH-1000XM3ではかなり抑えられています。
WH-XB900Nでは、打鍵音の高い音は少し消されているように感じましたが、やっぱり聞こえます。
テレビのアナウンサーの声も同じで、WH-1000XM3では声は聞こえますが小さくなります。
WH-XB900Nでは、ほんの僅かだけ小さくなるような気がしました。
比較動画
ということで、WH-1000XM3とWH-XB900Nの音質の違いがきになりますよね。
擬似的ではありますが、その差を確認していただきたく動画を作成しました。
動画では、iMacにBluetooth接続し楽曲を再生しています。
その為、AptXやAptX-HDなどの高音質のコーデックではありません。
そして、バイノーラルマイクの性能もあるので、音質的には完全なものではないのはご了承ください。
もし、よろしければチャンネル登録お願いします。
音質の確認動画
ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンWH-XB900Nの音質がどんな感じなのも動画を作ってみました。
音質については上記の通り、完全なものではないので、あくまで擬似的に確認という感じです。
そして、もしBluetoothが安定しなかった時に、有線接続した時との比較もできるように作りました。
とは言っても、本体の電源はオンになった状態のものです。
劇的に劣化するというものではありませんでした。
まとめ
ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンWH-XB900Nを大人気のWH-1000XM3と比較しながら紹介とレビューをしました。
WH-XB900NとWH-1000XM3を音質だけで比べるのであれば、ドライバーはどちらも同じようなセットアップになるので聴き比べないと大差がないと言えるかも知れません。
WH-XB900NはExtraBassシリーズということで、重低音においてはずっしり来る音とくる音になっていると言われています。
実際に聴いてみると、確かに重低音が響きます。
聴きたい音楽によっては、WH-XB900Nの方が良いと感じるケースも多々ありそうです。
前述のレビュー通り、操作感覚も装着感も近いものと感じる人が多いと思います。
しかし、ノイズキャンセリングに関しては、WH-XB900Nが劣っています。
ノイズキャンセリングのために開発されたHDノイズキャンセリングプロセッサ・QN4はノイズキャンセリングのために開発されたチップです。
WH-XB900Nにも優れたノイズキャンセリング能力はありますが、前述したチップが搭載されていません。
オーディオ機器において最も重要である静寂、音楽を聴くための最適な環境づくりにおいてチップを搭載したWH-1000XM3は頭一つとびぬけた性能があります。
また、気圧やユーザーごとの使用状況や環境によって調整もされるため、WH-1000XM3は使用者にとって音楽を聴く環境作りをもサポート、改善することができます。
フル充電時間はWH-1000XM3は3時間、WH-XB900Nが7時間。
両方ともクイック充電にも対応していますが、10分で5時間と1時間とで大きく差ができました。
ソニーストアでの購入の場合、価格はWH-1000XM3は37,000円(+税)、WH-XB900Nは26,900円(+税)。
価格と機能のコスパの良さならWH-XB900N、ノイズキャンセリング能力の性能やヘッドホンによる音楽鑑賞の環境作り、使いやすさにおいてなら圧倒的にWH-1000XM3と言えそうです。
大人気のWH-1000XM3はこちらでレビューしています。
TaoTronicsのノイズキャンセリングヘッドホンでも大丈夫?
ヘッドホンはスタンドのかけよう。
ソニーのノイキャン技術と音質はイヤホンでも活かされています!
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