耳元からダイナミックな音を楽しむことができるヘッドホンは、iPhoneやandroidといったスマートフォンで音楽を手軽に楽しめるようになった今でも、音楽好きな人を中心に愛用されています。
そしてその中でも、耳から入る雑音をシャットアウトし、音楽の世界にどっぷりと浸らせてくれるノイズキャンセリングイヤホンは特に人気ですよね。
しかし、僕は断然ヘッドホン派。
なぜなら、家で使う場面が多いからです。
パソコンで動画を編集したり、映画を見たり、音楽を聞いたりするときには、ヘッドホンが良いんです。
イヤホンでも良いのですが、長い時間つけていると耳の中が痒くなってしまうんです。
でも、今使っているヘッドホンが、何故かBluetoothの接続が不安定なんです。
安いヘッドホンだからか、それとも古い機種だからか分かりませんが、頻繁に接続が解除されちゃうんです。
そんな事もあり、新しいヘッドホンを探すことにしました。
そして調べてみると、SONY(以下ソニー)のノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM3が業界最高のクオリティを実現し、圧倒的なノイズキャンセリング機能でトップを走り、話題を集めているということが分かりました。
でもその優れた機能の分、ヘッドホンとしてはかなり値段が高いのも事実・・・。
そこで今回は、ソニーのWH-1000XM3とはどんなヘッドホンなのかを紹介し、発売から少し経った今でも「買い」なのか、調べてみたいと思います。
さらに、レビューも少ししたいと思います。
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ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM3とは
出典:SONY
ソニーのハイエンドモデルに1000Xがつけられることはとても有名ですが、それでも安価で性能がよいヘッドホンも多くなってきている中、税抜き価格39,880円というかなり高額な商品を購入したい人、または迷っている人は、やはり音質やノイズキャンセリング機能についてが一番気になるポイントだと思います。
ワイヤレスであってもWH-1000XM3は上質な高音質を表現することができます。
音質の良さで評価の高かった初代よりもさらに、音の情報量、音の密度やキレのよさ、繊細さなどがパワーアップしています。
出典:SONY
WH-1000XM3では、ドライバーに40mmHDドライバーユニットを専用開発しています。
構成される部品に、軽量CCAWボイスコイルを用いることで、高域でのリニアリティの高いレスポンスを実現しています。
さらに、振動板にはLCP(液晶ポリマー)を採用し、それにアルミニウム薄膜をコーティングをコーティングしています。
LCP(液晶ポリマー)は、振動板の材料として理想的な特性を持っているようです。
そのLCP(液晶ポリマー)とアルミニウムが相互作用することによって、全帯域で高くフラットな内部損失特性を実現しています。
そして、中高音域では、色付けのないクリアな音質になっているようです。
この音質の良さを、以下で説明するノイズキャンセリング機能の性能の高さがまた一段と引き上げるのです。
ノイズキャンセリング機能
出典:SONY
ソニーのWH-1000XM3はソニー独自のノイズキャンセリングのためだけに開発されたチップ「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」を搭載しています。
結果、様々な環境でもノイズを気にせずこだわりの高音質を楽しむことができるんです。
プロセッサーの処理能力が前モデルと比較し4倍となっていて、ノイズキャンセリング効果が強化されました。
ヘッドホンの内側と外側にある2つのセンサー(マイク)で、集音した騒音とプレイヤーの音楽信号をデジタル化します。
デジタルノイズキャンセリングソフトウェアエンジンではフィードフォワード、フィードバックの2つの方式を統合し、騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を生成し、よりクリアな音質を楽しむことができます。
しっかりと効果のあるノイズキャンセリング効果によりどんなメリットがあるかといえば、小さな音でもしっかりと聴くことができるということ。
周囲の雑音を取り除き、ヘッドホンでしっかり音が聴けるので小さな音でも聴き取りやすなり、ノイズキャンセリングをしっかりと効かせたうえでその音楽を楽しむために自分に最適な大きさの音に調節できるようになります。
電車など周囲に人がいる状態での音漏れによる音ハラを防ぎ、自分自身の耳の負担にもなりにくいので、高音質を求める人や雑音を取り除きたい人だけでなく、大きな音が苦手な人や人がいる場での使用が多い人にも、かなりおすすめなんです。
また、自分の耳から入る音をシャットアウトできるので、集中したい作業中や勉強中にもおすすめです。
NCオプティマイザー
出典:SONY
この優れたノイズキャンセリング効果を更に高めるために、WH-1000XM3にはNCオプティマイザーという機能があります。
NCオプティマイザーとは、ノイズキャンセリング機能をユーザーの装着状態や使用環境に合わせ最適化するといったもの。
ヘッドホン装着後NCボタンを長押しすることで試験信号音を再生。
装着時の個人差(髪型や眼鏡の有無、装着ずれなど)を数秒で検出し、ユーザー1人1人に合わせ、ノイズキャンセリング機能を最適化することができるのです。
また、ヘッドホンに搭載された気圧センサーにより、飛行機の搭乗中などの気圧の変化にも対応することが可能となりました。
ユーザーのあらゆる装着状態の差や使用環境による性能の差をなくすことで、理想的なノイズキャンセリング効果を生み出すことができます。
アンビエントサウンドモードとクイックアテンションモード
出典:SONY
ここまで高性能なノイズキャンセリング効果があると、音楽に没入しすぎて外での使用が心配になりませんか?
このWH-1000XM3にはヘッドホン装着時でもアナウンスや乗り物などの音を聞き逃さない外音取り込み機能がついています。
音楽を楽しみながら自然にアナウンスなどの外音を聞くことができる「アンビエントサウンドモード」と、とっさの時に音楽をミュートさせる「クイックアテンションモード」があり、クイックアテンションモードは右ハウジングに手を当てるだけで操作可能です。
そして、アンビエントサウンドモードはスマホアプリと連携することで自然かつ自動的に切り替えることもできるのです。
この機能、スマホアプリで止まっているとき・歩いているとき・走っているとき・乗り物に乗っているときの4つのパターンを検出、行動に合わせて各パターンでの設定を行っておけば、自分で設定することなく自動で切り替えが可能となります。
また、自動で切り替えたくない場合には機能のオンオフが可能ですのでご安心下さい。
音声アシスタントに対応
出典:SONY
ソニーのWH-1000XM3は、Googleアシスタントやsiriにも対応しています。
曲名が表示されたりなどスマホからの操作は早く便利なのですが、右ハウジングをスワイプして音量や曲送りなどの操作もできます。
しかし、このタッチセンサーコントロールは着脱時に誤操作しやすいのが難点ともいえそうです。
マルチポイント対応
出典:SONY
ウォークマンなどの音楽再生機器とスマートフォンなどの通話機器、それぞれ1台ずつ同時に接続できれるマルチポイントにも対応。
ウォークマンで音楽を聴き、そのままスマホの通話に出ることもできるので、スマホとウォークマンの2台持ちにはかなり便利だと思います。
また、8台までペアリング可能なマルチペアリング機能も搭載。
ワンタッチ接続(NFC)機能で、NFC搭載のスマホやおサイフケータイ対応のandroidスマホならワンタッチでBluetooth接続が可能なんです。
再生時間
出典:SONY
連続音楽再生時間はノイズキャンセリング機能オン時で最大30時間、オフ時で最大38時間。
充電方法はUSB、約3時間でフル充電が可能となります。
10分の充電で5時間再生可能なクイック充電にも対応しています。
折り畳み式で便利かつ、専用のしっかりしたキャリングケースが付属しており、3.5㎜のオーディオケーブルと飛行機のオーディオ出力対応のアダプタが付属しています。
ソニー WH-1000Xm3をレビュー
開封
ソニーのWH-1000XM3は発売から既に1年が経っています。
そろそろ、後継機が発売されるんじゃないかとも耳にしますが、口コミなどみていると、多分2020年の1月までは新機種の販売は内容です。
もしかしたら、2020年の10月ぐらいまで、新機種は出ないんじゃないかという書き込みもありました。
そんな書き込みを見て、現時点の購入を悩んでいた僕も思わず買ってしまいました。
本来なら、Youtuberさんが、こぞって紹介していたゼンハイザーのMOMENTUM WirelessM3が欲しかったのですが、発売間近ということもあり僕にとってはあまりにも値段が高いのがネックになり今回は見送りました。
そして、ソニーのWH-1000XM3は、人気商品ということもあり、何かに付けて比較されたり話に出てくる機種なので、1度使ってみたいということもありました。
ソニーのWH-1000XM3のパッケージは、スライドすることで開封することができました。
箱の中には、収納ケースに入ったWH-1000XM3の本体があります。
収納時に、イヤーパットの上の回転軸が90度動くことで、薄く収納できるようになります。
それに伴い、収納ケースも薄くなるので、持ち運び時には便利なようです。
ゼンハイザーのMOMENTUM WirelessM3では、折りたたみ方が違うようで、どうやら収納ケースが大きくなってしまうようです。
ケースの中には、WH-1000XM3の本体と充電用のType-CのUSBケーブル、3.5mmの接続用ケーブルと航空機用プラグアダプターが入っています。
WH-1000XM3はバッテリーが切れたときに、有線接続して使うことができます。
この機能は、安いBluetoothヘッドホンにはありませんよね。
今使っているBluetoothヘッドホンとパソコンとの接続が不安定という理由で、買い替えた僕には、この有線接続できるというのも大きなメリットなんです。
そして、口コミを読むと、どうやら、バッテリーが切れたときではなくても、本体の電源を入れた状態で有線接続もできるようなんです。
逆に、本体の電源が切った状態で有線接続すると、音質がかなり低下するようなんです。
その為、もしBluetooth接続が不安定だったら、有線接続という逃げ道があるのが嬉しいです。
本体のディテール
ソニーのWH-1000XM3のブラックは、ピンクゴールドというかカッパー色が差し色になっていて、高級感もありカッコいいデザインになっています。
本体左右の「SONY」のロゴや、外側のフィードフォワードマイク、そして収納ケースのジップタブなどが、カッパー色になっているんです。
左側のハウジング部の外側は、NFC機能が搭載されています。
NFC搭載のスマートフォンや、おサイフケータイ(R)対応のAndroid(TM)搭載スマートフォンを持っていれば、ワンタッチでBluetooth接続することができちゃいます。
そしてハウジング部下側には、スイッチ等が配置されています。
電源スイッチ、ノイズキャンセリングのON/OFF、そして3.5mmのステレオケーブルのINPUT端子があります。
電源を入れるのは、電源スイッチを2秒長押しします。
初めて使う時には、このままペアリングモードに移行します。
その後にペアリングをしたい場合は、電源スイッチを7秒間長押しすると、青ランプが2回づつ点滅を繰り返しペアリングモードになります。
ノイズキャンセリングのON/OFFは、NC/AMBIENTボタンを繰り返し押します。
ボタンを押すたびに、ノイズキャンセリング「オン」(外音取込オフ)、外音取り込み機能(Ambient)「オン」、ノイズキャンセリング「オフ」(外音取込オフ)で切り替わります。
NCオプティマイザー機能で、ノイズキャンセリング機能を最適化するのには、NC/AMBIENTボタンを2秒間長押しします。
右側のハウジング部は、タッチコントロールになっています。
曲送りやボリュームの調整、そしてクイックアテンションモードなど操作することができます。
表面はスベスベツルツルした肌さわりです。
右側のハウジング部分の下側には、充電用のUSB-Cの端子が付いています。
イヤーパット
WH-1000XM3で採用されているイヤーパットは、新たに低反撥ウレタン素材を採用しています。
これにより側頭部への追従性が高くなり、接地面積が前モデルに比べて約20%向上しているようです。
低反撥ウレタンに素材より側頭部にかかる圧力が分散されるので、圧迫感が少なく長時間装着しても快適に使えるようになっています。
イヤーパットを指で押して見ると、心地よい反発があります。
一般的な低反発素材の物と同じで、押さえてみるとゆっくりと沈み込んでいく感じです。
戻る時も比較的ゆっくりですが、表面にカバーがある為、しっかりと目視することはできません。
装着したときに、このイヤーパットは内側に倒れ込むように立体縫製されています。
そうすることで、耳を包み込む装着感と高い気密性を実現しているようです。
イヤーパットの内側のサイズは、縦で約6.3mm、横で約3.7mmの楕円形をしています。
オーバーイヤータイプのヘッドホンですが、僕の大きい耳では耳たぶが入りきりませんでした。
パッと装着しちゃうと耳たぶがパットに挟まれてしまうので、長時間使用すると痛くなってきます。
装着時にイヤーパットの奥の凹みに耳全体を入れるように工夫するか、耳たぶだけを後から押し込む必要がありました(笑)
ちなみに、自分の耳のサイズを測ったら、縦で7.5mmありました(汗)
この低反撥ウレタン素材は、頭部のパットでも同じように使われていて、頭への圧力を軽減しています。
ここの厚みは約2cm、パット部分だけで約1.5mmの厚みがありました。
頭部は装着していて、痛みを感じたことはありません。
側頭部だけ、耳たぶを挟んだ状態で使ってしまうと、2〜3時間で痛みを感じるようになってしまいました。
音質
音質は、今まで使っていたのがJBLのT450BTと5,000円程度の安いものなので、比較にならないと思いますが、全く違いました。
音に関しては素人な僕ですが、その違いは驚くべきものでした。
ます、WH-1000XM3を聞いたら音の輪郭がハッキリとしたことです。
そして、今まで聞こえていなかった、ボーカルの息継ぎの音なども楽器の高い音、そして響くような低音が聞こえ、まるでその場にいるよな臨場感でした。
今まで使ってきたのが、遠くで音がなっているような、何となく間接的に音を聞いていた感じだったのが、生演奏に近いように感じました(言いすぎかも)
動画作成用に、ボリュームを最大にして使いましたが、低音が効きすぎるには少し気になりました。
バイノーラルマイクというイヤホンのような形のマイクを耳に装着して、その上にヘッドホンをして音楽を流しました。
そうすれば、耳で聞いた物に近い感じでイヤホンの音がどの様に聞こえているか録音できると思ったからです。
バイノーラルマイクの性能にもよりますが、高音が強いなとか低音がこんなに効くのかと、本来の耳で聞く音質とは違おうと思いますが、擬似的に聞けると思います。
そして、録音を開始したら、低音が強すぎて音割れしちゃうんです。
ボリュームを抑えつつ、録音を繰り返して、何とか聞けるぐらいの動画を作成できました。
この様に、自分で聞いてもマイクで録音しても、低音はかなり響きます。
アプリを使えば、イコライザーで調整することも出来ますが、デフォルトでは低音が凄いと感じました。
良いか悪いかは好みにも寄りますが、良く言えば迫力と臨場感が楽しめる音質だと思います。
そして、それに埋もれない中高音域もしっかりとでています。
クリアで輪郭がハッキリしている中高音域は、女性ボーカルやピアノのなの楽器の音色もしっかりと表現しています。
音質に関しては、値段が高いだけあってBluetooth接続であっても、かなり音質がいいと思いました。
ノイズキャンセリングに関しては、口コミ通り、耳に装着すると気圧が変わったようなツーンとした感じがします。
音楽などを再生せずにヘッドホンだけつけている状態だと、車の通った音、掃除機や食洗機、洗濯機や換気扇などの音はほとんど聞こえなくなります。
ノイズキャンセリング機能で、外音が全く聞こえないかと言えばそうでもなく、人の話し声や咳、キーボードのタイピング音、電車の音はかすかに聞こえます。
そこに、音楽や動画を再生した音を流してみると、今度は今までかすかに聞こえていた話し声やキーボードのタイピング音も打ち消されました。
動画編集中に、奥さんに後ろから話しかけられても全く気が付きませんでした。
真後ろにいることさえ気が付かずに驚きました。
そして、怒られました(笑)
ソニーのWH-1000XM3は、何かを再生している状態でノイズキャンセリング機能を有効にしたら、驚くべき性能を発揮しました。
そして、いつも以上に作業や音楽に没入することができるようになりました。
WH-1000XM3音質チェック動画
ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM3の音質をチェックするため、バイノーラルマイクで録音してみました。
有線接続でも使えるということで、Bluetooth接続時と有線ケーブルで接続時で比較してみました。
有線ケーブル接続時は、本体の電源をONにして音質が悪くならないようにしてあります。
もしよろしければ、みてください。
そして、チャンネル登録お願いします。
まとめ
現在ソニーから出ているノイズキャンセリングヘッドホンでも、2018年に発売されたWH-1000XM3が一番高性能なハイエンドモデルだと思います。
音質などの基本性能がほぼ同じである機種もありますが、HDノイズキャンセリングプロセッサ・QN4を搭載したWH-1000XM3のノイズキャンセリング能力が他社製品と比べても圧倒的な為、比べるのは少し酷かもしれません。
実際の人気や売上などを見ても、現在WH-1000XM3は圧倒的ですよね。
そして、その人気通り、かなりの高音質でノイズキャンセリング機能も他の追随を許していないように思えます。
値段が高いようですが、発売から1年経った今では3万円強。
時には3万円を切る時もあるようなので、狙い目だと思います。
僕も初め、この値段のヘッドホンに手を出す勇気がありませんでした。
しかし、1回手を出してみると、その音質の良さや性能に圧倒されてしまいます。
安いヘッドホンとは、音節が全然違うんです。
まだ、体験したことがない方は、1度WH-1000XM3で音楽を聴いてみてください。
欲しくなっちゃいますよ(笑)
新しく出たWH-XB900Nと比較してみました。
安く替えるTaoTronicsのヘッドホンはどう?
ヘッドホンを買ったらスタンドも用意しておきましょう。
ソニーならノイキャンイヤホンも断然おすすめ!
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