小型軽量でアウトドアやスポーツなど、激しい動きでも臨場感たっぷりに撮影できるアクションカメラGopro。
2019年秋に待望の新機種Gopro HERO8 Blackが発売されました。
僕もGopro HERO8 Blackを購入したんですけど、凄く悩んだんです。
同じく10月に発表・発売された機種に360度カメラFusionの後継機種、GoPro MAXがあったんです。
値段はGopro HERO8 Blackより少し高めなのですが、機能や性能に魅力的な面がたくさんあります。
Gopro HERO8 Blackにするか、GoPro Maxにするか、それも両方にするか・・・。
今回発売されたGoPro Maxは、どのような機能があるんでしょう?
また、360度カメラ(全天球カメラ)として良い点も悪い点も話題になっていたFusionですが、このMAXではどのように進化したのかも、気になりますよね。
今回はこのGoPro MAXの紹介と、Fusionから進化したポイントやGopro HERO8 Blackとの違いについても触れてみたいと思います。
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Contents
GoPro MAXとは
出典:GoPro
GoPro MAXはFusionの後継機種として、さらに基本性能をGopro HERO8 Blackと同じくらいに高めることで進化した360度全天球カメラです。
本体に液晶を搭載し、本体前後に2つのカメラ、4つのレンズを備えたデュアルレンズ仕様で、それぞれの映像を合成し360度の全天球動画が撮影可能です。
全天球の撮影を行うデュアルレンズを使った360モードと、一方のカメラを使用しGoPro HEROのような使い方で撮影を行うHEROモードとで切り替えて使用できます。
また、5.6K/30fpsの高画質な動画の撮影も可能です。
他にもGoProの代名詞ともいえる耐久性の高さと防水性にも優れ、ジンバル不要とまで言われる強固な手ブレ補正機能、カメラを傾けても水平を維持する機能などなど、様々な便利な機能が搭載されています。
Gopro HERO8 Blackでも話題となった底面の折り畳み式マウントフィンガーも搭載しています。
折りたたんで置けば据え置きで、マウント経由でアクセサリーを接続することも可能。
必要に応じてマウントフィンガーを引き上げ、必要なければ収納しておけるので邪魔になりにくく、より取り回しが楽になりました。
GoPro MAXを買いたくなっちゃう8つの驚くべき特徴
GoPro MAXには驚きの機能がいくつも搭載されています。
①より小さく、より軽く
GoPro MAXのサイズは、H69mm×W64mm×D24mmと、前機種のFusionと比べ一回りほどより小さく、より軽くなりました。
また、値段も61,000円と2万円以上も安くなり、値段も「軽く」なりました。
②4種類のデジタルレンズ機能がスゴイ
出典:GoPro
GoPro MAXにはGopro HERO8 Black同様に、クロップにより画角を変更するデジタルレンズ機能も搭載されています。
27mm相当の狭角・歪みを抑えた19mm相当のリニア・16mm相当の広角、そして35mm判換算13mm相当でGo Pro史上最広角となるMax Super Viewの4つのレンズを切り替えての撮影が可能です。
どれもHEROモードで使用可能となりますが、Gopro HERO8 Blackにあるデジタルズームはありません。
また、GoPro MAXには正面だけでなく、背面にもカメラを備えています。
この背面側のレンズは、Fusionの時にはなかったタッチ操作対応の液晶モニターも備えています。
これまでは本体に液晶画面がなく、Wi-Fiを利用しスマートフォンのアプリより確認していましたが、リアルタイムで映像を確認できるようになったのは、自撮りをしたいユーザーにとっては何よりも嬉しい新機能ではないでしょうか。
③MAX Hyper Smoothでよりブレない
Gopro HERO8 BlackにHyper Smooth2.0として搭載され、話題を呼んでいる強力な手ブレ防止機能はMAXにもあります。
MAX Hyper Smoothはそれ以上に強力な安定化機能が搭載されているんです。
MAX Hyper Smoothはもともとの画角が広いため、補正範囲を広く取ることが可能となりました。
1秒間に120コマの映像が記録されるHyper Smooth2.0のブースト機能より強力な補正効果があると言われています。
メーカーが「脱ジンバル」を掲げるGoProは、やはり伊達ではないようですね。
④カメラを傾けても水平を維持
カメラを固定しての撮影時、カメラの動きにより水平を保てなくなることがあります。
MAXに搭載されている水平維持機能(Horizon Leveling)はカメラを真横にしても、本体を縦持ちしても水平を維持することができるのです。
なので、どんな撮影の仕方をしても、映像の水平が保てるので、編集時の作業も減るし、質の高い映像を記録できちゃうんです。
この水平維持機能が半端なく優秀で、YouTubeでレビューされている動画を見ると、驚きが止まりません。
それは、やはり自撮り棒にカメラを取り付けて撮影したら、人の手だと、必ずと言ってもいいほど完璧な水平は保てないと思います。
それが、どんな角度でカメラを構えても、水平になるって凄くないですか?
⑤動く被写体もブレずに撮影 圧巻のパノラマ機能
出典:GoPro
一般的なパノラマ撮影はカメラを動かしながら何度もシャッターを切り、連写した写真を合成するというもの。
そのような仕組みの為、大きな景色を一度におさえることができるのですが、その反面動きのある被写体は写真の中で残像のようにブレてしまいます。
MAXのパノラマ機能PowerPanoなら正面カメラと背面カメラの一部を使用し、画角270度6.2MPの画像をワンボタン、シャッター1回で撮影することができます。
その為、パノラマ撮影でも動く被写体をブレずに写真に収めることが可能なんです。
⑥人気のタイムラプス映像もMAXにおまかせ!
タイムラプスとは時間の経過を意味します。
タイムラプス映像とは、カメラの回転速度を低くし撮影コマ数を1秒間に24枚より少なくして撮影する技法のこと。
コマ落としと言った方がイメージできる人もいるかもしれませんね。
タイムラプス映像は被写体次第で面白い効果が得られるため、SNSでも人気のある技法のひとつです。
GoPro HERO8 Blackでも搭載されているタイムラプス用のTimeWarp 2.0はMAX TimeWarpとしてMAXでも搭載しています。
MAXではブレを抑え、360度の全天球映像として記録可能です。
また、速度を選ぶだけで自動的に最適なタイムラプス動画を撮影することができます。
画面タッチ、または自動で通常速度に一時的に戻したりする、速度変化機能も備えています。
⑦さらに便利なRefram機能
Fusionではオーバーキャプチャーと言われていた機能が便利になりました。
スマートフォンのGo Pro アプリに動画を取り込み、360度の全天球映像を通常のビデオや写真に変換することが出来るほか、再生・編集・シェアがすべてスマートフォンで操作することができます。
GoProアプリはアップデートが行われ、Fusion時代にくらべ遥かに使いやすく進化しました。
⑧高性能な6つのマイク
出典:GoPro
前機種では4つだったマイクから更に追加。
本体には6つのマイクが搭載され、全天球の音声をステレオで記録可能です。
前後のマイクはショットガンマイクとして使用します。
HEROモードで全面または背面のショットガンマイクを使用することにより、カメラの方向の音声を集約することができるようになりました。
前機種やHERO8同じく、風切音を軽減する機能もあります。
ただし、シャッターボタン付近にマイクがあるため、撮影を停止するとき音がこもってしまうことがあるようです。
あとからトリミングできるようにゆとりをもって撮影したり、本体マイクに影響しにくくするアプリを使用するなど対策が必要みたいですね。
Fusionからの改善点
Fusionの欠点や改善点については前の項目でもいくつか挙げてきましたが、Fusionの欠点として最もよくあげられているのはメモリーカードについてです。
Fusionは記録速度向上のため、microSDカード2枚の挿入が必須条件となります。
しかしそれでもエラーが頻発しやすく、ここを問題点として挙げるユーザーは少なくありません。
MAXでは1枚でOKになり、より使いやすく敷居が下がりました。
また、USBケーブルを使ってPCに取り込み時もレンズごとに保存先が違うためすぐに再生されない、そもそも使用するPCがハイスペックでないと専用ソフトを使えないなどの口コミも見られていましたが、MAXでは改善しています。
とはいえ、パソコンのスペックはある程度性能が良いものでなければなりません。
まとめ
問題点がありながらも、総合的なバランスが良く万能感の強かったGoPro Fusionの後継機種であるGoPro MAXはそこからさらに使いやすく進化し、一般人が使えるマルチなカメラとして誕生しました。
360度の全天球動画の撮影が簡単に行え、HEROモードを使用すればGoPro HEROシリーズと同じような撮影ができるアクションカムとしても使用できます。
HEROシリーズを所有しており操作慣れしている人にとってはなおさら使いやすく、どちらもこなせるマルチなカメラであるMAXはかなりおすすめです。
しかし4K動画やスローモーション動画が美しく、夜もきれいに撮影できるナイトラプスモードなど、GoPro HERO8 Blackの方が優れた面も多いので、どちらが上位である、どちらが優れているという風に一概には言えないようです。
入手の困難さ(入荷待ち)というのも、今現在ではちょっと問題ですよね。
公式で購入し、海外発送ならすぐに届くようですが、国内の公式代理店経由で購入となると、ほとんどのショップで入荷待ちとなっています。
使う日が決まっている場合は、公式からか購入するか、あきらめてGoPro Hero8 Blackにするなど対応が必要になってしまいます。
GoPro Hero8 Blackの紹介記事はこちらでしています。
GoPro Hero7 Blackのレビューはこちら!
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