スピングルムーブと言えば、ストリートに合うカジュアルなスニーカーというイメージがありますよね。
スピングルムーブのスニーカーと一括りに言っても、その種類はたくさんあります。
カンガルーレザーを使ったもの、牛革やヘビ革、サイドゴアやスリッポンなど多種多様。
その中で今回紹介するのは、オイルワックスレザーを使用したローカットのスニーカー。
牛のオイルワックスレザーを使用したスニーカーをシンプルに仕上げる事で、高級感を味わう事ができるようになっています。
その為、コンサバやトラッドなどのストリート系よりも少しキレイめなファッションにも合わせる事ができるようになっていると思います。
今回は、スピングルムーブのスニーカーの中でも比較的高級感があるSPM-272をレビューしたいと思います。
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Contents
スピングルムーブSPM-272をレビュー!
オイルワックスレザー
スピングルムーブのSPM-272はオイルワックスレザーを使用したローカットのスニーカーです。
スピングルムーブと言えば、まず思い浮かべるのがカンガルーレザー。
カンガルーレザーは、丈夫で軽く柔らかいと3拍子揃った素材で、スピングルムーブの中でも人気があります。
なので僕の中でも、スピングルムーブと言えばカンガルーレザーという方程式が成り立っているんです。
しかしスピングルムーブには、カンガルーレザーだけでは無く、他のレザーを使ったスニーカーや、キャンパス生地を使った物など、多くの種類の素材が使われています。
出典:SPINGLE MOVE
中には、クロコダイルやヘビ革、または牛、豚、馬、ラクダ、ゴード(山羊)、シープ(羊)、リザード(トカゲ)、イール(ウナギ)、シャーク(鮫)など、他では滅多に見る事が出来ない素材もあります。
そして今回紹介するSPM-272は、牛のオイルワックスレザーを使用しています。
オイルワックスレザーは油分を含んでいる革なので、光沢や質感などにより高級感があふれるんです。
しかも定期的にメンテナンスをし油分を補給する事で、より深いムラ感のある色味に変化し、そのエイジングを楽しめるようになっています。
自分で育てるという楽しみ方も出来るスニーカーなんです。
出典:SPINGLE MOVE
でも、逆にそこがデメリットになるという事もあり得ます。
メンテナンスをする為に、オイルワックスレザー用のクリームを塗り込む必要があるのですが、このクリームの費用が別途かかる事、そして定期的にする必要があるんです。
面倒くさがりの人や忘れっぽい人だと、このメンテナンスを長い間しなくなってしまうかも知れません。
そうするとオイルワックスレザーから油分が抜けて色が褪せてしまう事も考えられます。
オイルワックスレザーはメリットもあるのですが、メンテナンスが出来ないとそれがデメリットになってしまう事もあるんです。
SPM-272のアッパー
それではそのオイルレザーを使っているアッパーを見てみたいと思います。
今回はSPM-272のブラウンですが、濃すぎず薄すぎずと言ったちょうど良い落ち着いた色になっています。
もちろん個体差はあるかとは思いますが、派手さは感じられないので、もしかしたらラフなビジネスシーンでも履くことが出来るかも知れません。
質感は油分がある牛レザーとは言え、濡れているような、または油っぽいような感じはありません。
よくある牛レザーと同じような雰囲気があり、光沢も想像以上に控えめに見えました。
もちろん触ってみてもヌルヌルしたりベタつく事もありません。
素材をアップで見てみると、ザラザラしたような質感にも見えますが、実際に指先で触ってみるとツルツルした感じです。
オイルワックスレザー以外の特徴としては、シンプルなデザインというのが挙げられます。
縫い目以外に目立った装飾はなく、他のスニーカーにあるシューレース付近のスピングルムーブのタグも付いていません。
目に留まるのは、素材からくるシワ。
オイルワックスレザーが柔らかい為か、元々の革によるものかわかりませんが、所々にシワがあります。
これを個々の持ち味として考えれば、育てるのも楽しくなると思います。
つま先の巻き上げ
天然ゴムから成るアウトソールは、つま先やサイド、そしてカカト部分も巻き上がっています。
これがスピングルムーブの特徴になるのですが、SPM-272でも同様です。
ただ僕が感じたのは、巻き上げ自体は少し控えめだという事。
他のスピングルムーブのスニーカーのつま先の巻き上げを見ると、「こんなに!」とも感じるぐらいになっていますが、SPM-272では僅かですが控えめになっているように感じました。
よく見てみると、それはつま先部分の反りとも関係しているように思えました。
スピングルムーブではつま先部分が上に反っている為、つま先の下のアウトソールが地面に触れていません。
地面に接地しないことで、歩きやすくなっているのですが、その反りが少しですが角度がないように見えます。
スピングルムーブのSPM-442と並べて比較してみると、SPM-272の方が角度がないのが分かります。
どちらかと言えば、角度がある方SPM-442の方がカジュアルに見え、逆にSPM-272は落ち着いてみえます。
シューレース
SPM-272のシューレースは蝋引きを施した平紐です。
他のスニーカーでも平紐を採用していますが、蝋引きしてあるせいか少し光沢があり、高級感と落ち着いた感じを出していると思います。
アウトソール
つま先部分やサイド、カカト部分も巻き上がっているアウトソールですが、細かな波状の凹凸があります。
学校の上履きも確かこんな感じでしたよね。
この細かな凹凸は、グリップ力や屈曲性に優れているようです。
また天然ゴムから成っているので、弾性や耐久性にも優れているんです。
この波状の細かな凹凸は、他のスピングルムーブのスニーカーでも大体同じだと思うので、SPM-272のオリジナルの特徴ではありません。
カカト
かかとの形状は、他のスピングルムーブのスニーカーと少し違いがあるように思います。
かかと部分がそのままライニングになっているという言い方は間違っているかも知れませんが、一枚の素材がカカトを包み込むように立ち上がっています。
その上部を持って、プルストラップのようにして履く事が出来そうです。
その為、ループが付いた別素材のプルストラップは付いていないので、見た目にとてもシンプルです。
カカトの下には、アウトソールが巻き上がっていて、その部分はスピングルムーブらしいと言うか、少しスポーティーな感じに見えます。
ライニング
カカト部分が大きく立ち上がっているその内側のライニングは、通気性のあるシボ柄合皮を採用しています。
ライニングと他の内側部分の素材が見た目にも違いがあるのが、分かると思います。
触った感じは他の内側の素材よりちょっとマットな感じ。
ほんの少し滑りにくい素材のようです。
インソール
SPM-272のインソールには、復元力が高いラテックススポンジが採用されています。
これはスピングルムーブのスニーカーによく使われる素材です。
厚さはあまりあるようには見えませんが、指で押すと低反発素材のようにゆっくりと反発します。
スピングルムーブの他のモデルのスニーカーを履いた時、コンバースのオールスターのように靴底が薄いと思いましたが、歩いてみると意外に疲れないことに感動した事があります。
SPM-272も同様に、歩き心地は良いんじゃないかと思います。
スピングルムーブ SPM-272を履いてみた!
落ち着いた雰囲気のあるSPM-272、どんなパンツを合わせて良いか分からなかったのですが、いつも通りのカジュアルなキャンプパンツを合わせてみました。
普段27.5cmを履いてる僕ですが、SPM-272も同じ27.5cm(LL)を選びました。
人気の高いSPM-110を履いてるというかたは、それと同程度という事なので同じサイズで大丈夫だと思います。
しかし普段スニーカーは、シューレースを結んだまま脱ぎ履きする僕は、SPM-272の履き口が少し窮屈に感じました。
多分足にピッタリとホールドするからだと思いますが、結んだままだと履く事が出来ませんでした。
履くたびに毎回シューレースを結び直すようになりそうです。
そうならない為に、シューレースを緩めに結ぼうとしても、シューレースの長さが短い為にちょっと難しいです。
1番上のシューレースホールにシューレースを通さないなど、ちょっと工夫が必要かも知れません。
履いた感想は、他のスピングルムーブのスニーカーより、靴底の感触が少しベタっとしたように思えました。
つま先部分の反りが少ない為か、普通のスニーカーっぽい感じもします。
ただホールド感は、良いようです。
カカトまでしっかりとホールドされているせいか、歩くと履いていたスニーカーソックスが脱げてきてしまいました。
SPM-272を履くときは、カカトより上までくる靴下を履いた方が良さそうです。
ちなみに、黒いパンツを穿いてSPM-272に合わせてみましたが、意外にカジュアル寄りに見えました。
歩いてみると歩きやすいのは歩きやすいのですが、ちょっと違和感が。
いつも履いている他のスピングルムーブよりもつま先の反りが少ない為か、ほんの僅かですが歩きやすさが足りないんじゃないかと感じてしまいました。
つま先に反りがあった方が、地面を蹴り上げる時に楽なんだと思います。
その角度が少ない為、ちょっと違和感があったのですが、これは普段からつま先に角度のある他のモデルのスピングルムーブを履いているからかも知れません。
普通のスニーカーからSPM-272に履き替えれば、多分心地よい違和感になると思います。
この反りの関係の為か、アウトソールの薄さが他のスピングルムーブのスニーカーより感じてしまうと思います。
その理由はわかりませんが、靴底の感触はコンバースのオールスターに近いと思います。
スピングルムーブ SPM-272 スペック
- アッパー:牛オイルワックスレザー
- アウトソール:天然ゴムから成る浅い“No.8Outsole”
- インソール:テックススポンジ
- ライニング:シボ柄合皮
- シューレース:蝋引きを施した平紐
まとめ
他のスピングルムーブのスニーカーよりも、落ち着きと高級感があるSPM-272をレビューしました。
高級感があるのは、使用している素材がオイルワックスレザーという事があります。
オイルワックスレザーは定期的に専用クリームでメンテナンスが必要になってしまいますが、ちゃんと手入れをしていればムラが出て自分だけのスニーカーに育てる事ができます。
またつま先の角度が他のスピングルムーブのスニーカーよりもないのも、落ち着いて見える要因だと思います。
あまり角度があるとカジュアル過ぎてしまいます。
高級感と落ち着きを感じる為には、デザインも少し控えめにする必要があったんです。
しかしその為か、少しばかり歩きやすさに影響もでているように感じました。
ホールド感は相変わらず抜群なんですが、足の運びが他のスピングルムーブのスニーカーよりも少し大変だと思います。
とは言え、一般的なスニーカーなどに比べたら、スピングルムーブらしい歩きやすさはあります。
カジュアルなスニーカーも良いですが、落ち着いた大人の雰囲気があるSPM-272もおすすめです。
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